
パーキンソン病

パーキンソン病は60~70歳くらいの方に多くみられる病気で、中脳にあるドパミンを放出する神経細胞が減ってしまうことが原因で振戦(主に安静時にみられる規則的な手足のふるえ)、動作緩慢(歩行などが遅くなり、細かい動作や動作の切り替えがやりにくい)、筋強剛(筋固縮ともいう。他人が手足を動かしたときに感じる筋肉の抵抗が強い)、姿勢反射障害(バランスが悪く転びやすい)などの運動症状がみられます。月単位・年単位でゆっくりと進むためいつ頃発症したのかわかりにくいのですが、自発的な動作が減ってじっとしていることが多くなった、表情が乏しくなって声や書字が小さくなった、ちょこちょこした小刻み・すり足歩行になった、といった変化をご家族が指摘されることも多いです。
上記のような運動症状が出現する数年前から嗅覚が低下したり、睡眠中に大声で叫んだり手足を動かし暴れる(レム睡眠行動障害)といった非運動症状が先行することがあります。その他の非運動症状としては、うつ状態になって気分が沈んだり、便秘や頻尿、立ちくらみといった自律神経症状がしばしば合併します。
運動症状に対してはドパミンを補充したり、ドパミンの受け皿(ドパミン受容体)に作用するお薬やドパミンの放出を促すお薬を使うことで改善が期待できます。非運動症状に対してもそれぞれの症状に応じた治療薬で対応します。体操、ストレッチ運動や歩行訓練などのリハビリテーションも効果的です。
飲み薬や貼り薬、注射薬など様々なお薬が保険適応となったので、専門医がお一人お一人の年齢や病状に合わせて適切なお薬を使うことで、パーキンソン病にかかっても元気で活動的な時間をより長く保つことが可能です。
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